ワイツーブログ

好きなことや楽しいことをワイワイと書き記します。

【雑談】法廷ミステリー映画『真実の行方』を思い出した

1996年の作品。R18指定らしいです。アマプラでたまたま見かけて20年ぶりくらいに観ました。好きだったんですよね。「真実の行方」。やっぱり面白かったです。個人的には、面白いというか、面白えぐい映画です。

 

 

主役の演技が何となく儚い

主役はぼくらの世代にっとてはプリティ・ウーマンのプレイボーイ役でお馴染みのリチャードギア。この作品でもシュッとした弁護士を演じています。たしかにシュッとしてる。シュッとしてるんだけど、事件に浸かれば浸かるほどに感情と眼球の上下運動が忙しくなり、そこはかとなく「やらかす感」が漂っていて何ともいいんです。それがまたリチャードギアだからいいんです。

 

助演の演技がめっちゃえぐい

でも、やっぱりインパクトが強かったのは何と言ってもエドワードノートン。ぶっ飛んだ演技がめちゃくちゃカッコよかったんです。ほぼほぼ無名の彼がこの作品で突然アカデミー助演男優賞にノミネートされたのをうっすらと覚えていて、そのドリームな感じもまたカッコよかったんです。多重人格障害の疑いがある殺人事件の容疑者。とにかく目が段違いで怖いんですよノートン。特に笑ってる時の目がえぐいんです。これ、大事なので繰り返します。エドワードノートンがえぐいんです。彼の「演技」がこの映画の全てと言っても過言ではないくらい、えぐくて最高なんです。

 

怪しげな雰囲気に惹かれる

ミステリーの中でも法廷ミステリーとジャンル分けされるのでしょうか。あるいはサスペンスなのか、ヒューマンドラマなのか。とにかく弁護士や検事が主人公の作品は昔から大好きでたくさん観ました。その中でも特に記憶に残っている作品です。法廷ミステリーベスト8くらいです。凄惨な殺人事件が題材なだけあって全体的に雰囲気は重苦しい感じ。笑い要素はほぼなく、暗めの映像の連続で常に曇り空なイメージ。つまりスッキリしない天気です。どっちなの感すごいです。晴れなの?雨なの?白なの?黒なの?スッキリしない。ストーリー同様、この映画の怪しげな雰囲気、スッキリしてなくて逆に好きです。

 

やっぱりオチがいい

色んな所で評価されているように、この映画はやっぱりオチが良い。特に当時はいまほど騙されないぞ感丸出しで映画を観ていなかったので、シンプルにオチに驚きました。マジかよーって1人で叫びました。その切れ味鋭いオチは「裏切られる」という表現がぴったり。しかし、大人って怖い。このストーリー思いついた人、めっちゃニヤニヤしながら脚本書いてたはず。映画完成から公開までの期間、もう楽しみで楽しみで仕方なかったはず。公開されてからは何回も映画館に通って、後ろの方にあるカーテンの隙間から観客のリアクションを見て満面の笑みでワインとか飲んでたはず。もう言いたくて言いたくて仕方なかったはずですよきっと。

 

そんなわけで、「真実の行方」。

 

エドワードノートンの演技も、オチの切れ味もえぐいけど、それ以上に映画作った人たちのニヤニヤ感がえぐい。そんな作品でした。