ワイツーブログ

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【サッカー】少年サッカー観戦記10 ゴール前の選択肢

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2023.03.25

 

前日までは雨予報だったけど幸い朝方には雨は上がりピッチコンディションもそう悪くはなかった。

 

今年初めての公式戦。隣町の少年団が主催する小さな大会だが県外から強いチームも招待されていた。

 

まずは16チームが4グループに分かれての総当たり。順位を決めて次の日は他グループの同順位のチームと対戦する。2日間で計5試合。前日に日本代表対ウルグアイ代表の試合を観たからか息子も気合いが入っていた。

 

今回は全メンバーに出場機会が与えられた。前後半でメンバーを総入れ替えするイメージ。とりあえず息子にも出場機会が与えられるようでホッとした。最近めっちゃ頑張っているけど何となく伸びてない。そんな風に感じていたからだ。

 

1試合目。前半は息子はベンチだった。相手チームはそれほど強くはなく、なんとなく勝てそうな気がしていた。ただ先制点を奪われたあたりから嫌な雰囲気が漂っていた。グイグイ攻めてるのになかなか点が獲れない。そんなモヤモヤする展開が続いたが、それでも何とか追いついて後半を迎えることができた。

 

そして、後半。開始早々に息子がビッグチャンスを迎えた。右サイドから抜け出しディフェンス1人を引き連れてペナルティエリアに侵入。ここで選択肢は2つあった。このまま自分で強引にシュートを打つか、ゴール前のめちゃめちゃ良い位置に走り込んできたフリーの味方にパスするか。息子は後者を選んだ。

 

パスは良かった。

絶妙だった。

あとはちょっと触るだけだった。

でも、シュートは枠を外れた。

 

これ、いま息子がハマっているアニメ『ブルーロック』の1話で描かれたシーンと同じ。多少無理があったとしてもストライカーなら迷わず自らシュートを打て。そんなメッセージが込められたエピソードだ。一連のプレーを見ながら、ぼくも思わずブルーロックやん!とつぶやいた。

 

選択は悪くなかったと思う。でも結果論として自分で打てばよかったーーーと息子は後悔していた。点獲りたがりな息子の性格を知っているコーチからも、パスよかったけど自分で打ってもいいぞ!と声がかかった。

 

結局この試合は終了間際にオウンゴールによって敗戦となった。この日行われた残りの2試合は難なく勝利したものの、初戦の敗戦が響き早くも優勝は消滅した。

 

思うに、この日のハイライトは息子がパスを選択したあの場面だった気がする。ブルーロックの言葉を借りるなら息子のエゴが足りなかった。でも、めちゃくちゃ後悔している息子を見ながら、内心ぼくはこれでまた上手くなるんじゃないかと嬉しく思った。

 

それにしても、悔しがり方がハンパなかった。帰りの車中でコロッケパンを貪りながら悔しがるものだから、助手席がパンクズと衣まみれになっていた。食べ終わってから悔しがれと注意しても止まらなかった。泣きそうになりながらシュートしとけば良かった!と喚いていた。

 

それでも家に着く頃には気持ちを切り替え、明日の試合に向けてサッカーの動画を観ていた。

 

気になってスマホを覗いてみたら、やっぱりブルーロックの第1話だった。

 

明日は息子のエゴに期待したいと思った。