【サッカー】少年サッカー観戦記7:膠着状態を打ち砕け
2022.11.06
公式戦2日目。11月にしては暑いくらいだった。この日行われる2試合に勝てば県代表決定戦に進出できる。ただ、負けたらそれまで。子どもたちにとっては昨日よりもさらにプレッシャーがかかる1日だ。
息子はこの日もトップのスタメンに選ばれた。おそらく昨日と同じく後半にはベンチに下がる。それまでの20分間でどれだけのパフォーマンスを見せるかが、問われている。
序盤。昨日に続き息子の動きは悪くない。集中している。特に前線からのプレッシャーがけが素晴らしいように感じた。
ただ、昨日と違うのは今日の相手との実力差はほぼ無いということ。むしろ相手の方が優勢にも感じる。「拮抗」という言葉がふさわしいゲーム展開。ゴールどころかお互いシュートチャンスすらゼロに近い。自然、息子も昨日のような見せ場が作れない。
出番は前半だけ。ということはおそらく彼も分かっている。それゆえ、時間が経過するごとに焦りが大きくなる。ジリジリとした膠着状態。結局、スコアレスで前半は終了し、予想通りこ息子の出番は終わった。悪くはないが特別良くもない。そんな印象だった。
後半。息子と交代で入った子が、見事に流れを変えた。流れというかチームのリズムが変わったように感じた。いい時間帯にめっちゃ綺麗なアシストで試合を動かすと、これまで聞いたことないような歓声が保護者席からこだました。3年ぶりに開催された野外フェスくらいの盛り上がりだった。
試合はそのまま1対0で終了。
喜びの裏で、きっと凹んでるんだろうなーと息子が心配になってベンチを見た。
すると当の本人はさっきアシストを決めた子と、どっちが綺麗なカメハメ波が打てるか?的な遊びでめっちゃ盛り上がっていた……え、あれ?え、そういう感じ……??
そう言えば、彼ら2人はライバルでありながらも週3で遊ぶくらいめっちゃ仲がいいのだった……
とりあえず、1時間半後に行われる最終戦に勝てば次のステージが見えてくる。
息子たちのカメハメ派はいつもよりキレキレで、これまで見たこともないくらい研ぎ澄まされていた。
そんな2人を遠目に眺めながら、きっと次も勝てる。そう思った。