【雑談】新幹線ルーチン「行きはC席、帰りはA席」
仕事で遠方のお客さんを担当していた時期があり、およそ3年間、週1くらいのペースで東海道新幹線を利用していた。最近、何となく気になって3年間の交通費を合計してみたら、とんでもない額になって笑うしかなかった。今考えるとリモートで済んだ仕事も多かった気がする……
何度も何度も同じルートを往復した日々。そのうち通勤電車のような感覚になってきて、いつの間にか行動がルーチン化されていった。
①行きはC席
座席は行きならC席一択だ。3人並びの通路側。真ん中のB席は空いていることが多く、隣を気にしなくて良い。窓側のA席を選ばない理由はトイレに立つ時に隣の人を立たせなくて済むから。C席じゃ景色が楽しめないよ。と会社の人に言われたが、そんなものにはとうに飽きている。デメリットをひとつあげるなら、A席とB席に座っている人が席を立つ時。都度都度立たないといけないのがめんどい。ちなみに2人並びのD・E席を選ばないのは、カップルシートみたいでなんか気まずいから。
②帰りはA席
疲れて寝てしまうことが多い帰りはA席がベストだ。窓側にもたれかかることができるのがA席の魅力。そして、コンセント付きなので、バッテリーが少なくなったスマホを充電できるのも大きい。注意点は、出入口までの距離が多少遠くなるため、到着時間ギリギリまで寝ていた場合、めっちゃ焦るということだ。実際、一度乗り過ごしてしまったことがある。名古屋で降りるはずが、次の停車駅が京都と知った時の絶望感は半端ないのだ。
③車両は14号車か16号車
(今は禁煙しているから良いが)喫煙者にとって新幹線の車両選びは難しい。ぼくが乗っていた新幹線では喫煙ルームは3、7、15号車に設置されていた。3号車は自由席なので、7号車か15号車付近を狙うことになる。しかし、喫煙ルーム付近の席は競争率は高い。なので、隣の車両が狙い目。経験上、15号車周辺の方が空席率が高かったので14号車と16号車を選ぶようになった。ちなみに、下りの新幹線で16号車を利用し、名古屋駅で降りると、ちょうど目の前に喫煙ルームが設置されていて改札を出る前に一服できる。これは微妙に嬉しかった。
④やわらかカツサンドをゆっくり味わう
出張を終えた後には、多少の癒やしが必要だ。例えばそれがジューシーなカツと絶妙なソースで構成された「カツサンド」であったなら、疲れは一気に吹き飛ぶ。時刻は20時前後、遅くとも発車時刻15分前にはホームに到着し、売店でやわらかカツサンドと旅茶房 静岡茶を購入。車両が到着したら早々に乗り込み、A席でゆっくりと味わう。お酒がいまいちなぼくにとっては、車内の缶ビールよりも、これが至福のルーチンなのだ。
コロナ禍になって出張は激減した。いまや新幹線は年に1回利用するかどうか。当時は「新幹線移動はもういやだー」なんて愚痴っていたけど、たまに乗りたくなる。
人は失って初めて大事なものに気づくのだ。
意外と乗客が多い夜の16号車A席。またいつか、やわらかカツサンドが食べたい。