ワイツーブログ

好きなことや楽しいことをワイワイと書き記します。

【お題】退屈すぎて生み出された遊びの価値

 

生まれた場所が悪かった。

生まれた瞬間から退屈が隣にいた。

 

地元が田舎すぎる問題。

微妙に深刻な問題だ。

 

油断するとすぐに退屈がやってくる。

 

保育園の頃には自転車を自在に操り、

ひと山越えた所にある友達たちの家まで遊びにいった。

ただ、そもそも人口が少ないから、

友達たちの予定が詰まっていると絶望的だ。

 

仮に友達がつかまっても、田舎の遊びは限られている。

いずれ退屈はやってくる。

 

ある日、退屈を持て余したぼくとある友達が生み出した遊び。

通称「お金拾い」。

 

生まれ育った小さな町を端から端まで歩き回って、

落ちているお金を拾い交番に届けるという遊び。

落ちているお金を社会のサイクルに戻すのだ。

 

これは画期的だった。

めちゃめちゃ楽しく、有意義で、そして持続する遊びだった。

1日じゃとても終わらない。

次の休日も続きから楽しめるのだ。

RPGのセーブのような気分だ。

 

最もホットなスポットは、自販機周辺だった。

重点的に見て回った。

 

なぜか悪いことをしているような感じもあって、

2人だけの秘密にした。

 

溝の中を探っている時、凶暴な猫に襲われたことがあった。

100円玉と間違えて、得体の知れないアルミ片を大事に握りしめていたこともあった。

 

ある程度集まったらお巡りさんに届けた。

笑顔で褒めてくれたお巡りさんは優しかった。

 

でも、ある日、友達が怪我をした。

お金を拾おうとして足を滑らし、顔面を溝に強打した。

 

それ以来、その楽しい遊びは禁止された。

 

ただ、今でもたまにその友達と会うと、その遊びの話題で盛り上がる。

 

時を経ても尚、ぼくたちを楽しませてくれるその遊び。

 

プライスレスな思い出なのだ。

 

 

 

 

今週のお題「何して遊んだ?」