ワイツーブログ

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【雑談】田舎者は東京駅がお好き!?

 

初めて訪れたのは高3の夏。東京の大学への進学を希望していたから、夏休みを利用して、友達と2人で2泊3日のオープンキャンパス巡りに行った。

 

最初の印象は、ただただ人が多い。そして、エスカレーターに乗る時、右側を空けるという謎の光景が不思議すぎる。けれど、駅を出て見上げた東京駅は、圧倒的にカッコよかった。夏の青い空によく似合っていたのを覚えている。

 

東京駅、なぜか好きだ。レトロな雰囲気が良いのか、にぎやかな感じが良いのか、理由はよく分からないけど、かっこいい。なぜか好きだ。齢を重ねるほどにジワジワとよく見えてくる。

 

東京駅、不思議な場所だ。

 

今でも仕事で東京を訪れる度に、訪れると言うか経由する度に、少し時間を作って丸の内側から一端外に出る。外に出て、写真を撮って、しばらく眺めて、「今日も良い雰囲気」と納得してから帰る。品川で降りたほうが都合が良さげな時も、あえて東京駅を使うこともある。

 

 

夜の表情がまたいい。一番良い表情が見える場所にテーブルと椅子をおいて、ホットワインでも一杯飲みたいくらいだ。ホットワインなんて飲んだことないけど、とにかくそんな気分になるのだ。

 

 

 

東京駅のことをもっと知りたくなって本を買った。小難しい本は読めないので、大好きな『ブラタモリ』の番組書籍だ。

 

 

一番印象に残っているのは、平成24年に完了した復原作業のレンガ造りに関するエピソード。何でも東京駅で使用されていた特殊なレンガを作る技術は現代には受け継がれてていなかったため、10人くらいの職人さんがその技術を学ぶところから始めたらしい。

 

なるほど。ぼくの目にはなぜか魅力的に映った東京駅。
その理由のひとつレンガだと気づいた。

 

超田舎者のぼくが、小さい頃から憧れていた東京は、憧れではあったものの、どこか怖い印象。人が多く、無機質で、無関心で、冷たい、そんなイメージもあった。

 

でも、初めて東京を訪れた高3の夏。友達と田舎者丸出しの顔で記念写真を撮った東京駅は、とても暖かい印象だった。レンガの色だ。暖炉でグラタンでも作りながらぼくの来訪を歓迎してくれるおばあちゃんのイメージだ。問答無用に、無条件に暖かい。

 

そんなことを思いながら、帰りの新幹線で東京あんぱん豆一豆の東京レンガパンを食べた。東京駅のレンガをイメージして作られたそうだ。当然、美味しい。そして、どこか暖かい。