【サッカー】少年サッカー観戦記1:狙いのある走り
小学5年生の息子は、1年生の頃からサッカーを習っている。地元のNPO法人が運営する小さなサッカークラブ。コーチのみなさんがめちゃくちゃ熱心で、練習は週3回。週末はほとんど毎週のように試合を組んでもらっている。
試合はトレーニングマッチを含め可能な限り見学するようにしている。最初は息子が「観に来てね」と言うから行っていた感じだった。
でも、5年目にもなると、このチーム自体に愛着が湧いてきて、いつの間にかぼくは彼らのサポーターみたいな気分になっている。
どちらかと言えば、子どもは苦手なはずなのに。
自分の息子ならまだしも、他人の子どもに関心を持つとは思っていなかった。人見知りなので、見学中こそ無愛想な雰囲気を醸し出しているものの、実は日本代表よりも、海外のどの有名クラブよりも、このチームが好きだ。
先週末にもトレーニングマッチがあった。トレーニングマッチなので、コーチは気になることがあれば、試合の途中でも選手を呼んで個別に声をかけることが多い。
ぼくの息子はそれほど上手ではない。にわかサッカーファンでしかないぼくの目からもそれは明らか。その日も何度かコーチに呼ばれていた。どんなことを言われたのか興味があったので、試合が終わった後、息子からヒアリングしてみた。
ざっくり言えば、攻撃面について言われたことが2つある。
①狙いのある走りをする。
②1対1では様々な仕掛けにチャレンジする。
このアドバイスの真意を追求すべく、2人で現状分析してみた。
●息子はトップで起用されることがほとんど。
●いまチームは1対1の強化に力を入れている。
●なので、漫然と走っていてはパスは来ない。
●結果、ドリブルが上手くないと点が穫れない。
●しかし、現状、息子の得点はごっつぁんゴールがほとんど。
●ごっつあん以外でゴールを奪うために、大事なことが2つある。
●ひとつは、パスを引き出すような「狙いのある抜け出し」。
●そのためには、味方がパスを出したくなるような位置を常に探しておくこと。
●そして、ここぞというタイミングを見極め、そこに走り込むこと。
●ただし、抜け出してパスを受けるだけの選手にはなるな。
●1対1でもシッカリ勝てるように常に足技は磨くこと。
その夜、息子と「抜け出し」に定評がある選手の動画を観た。コーチが「狙いのある走り」と表現したプレーを具体的にイメージするためだ。
狙いのある走り。
素人のぼくには、正直その意味がハッキリ分からないが、つまり、「ここにパスくれ~」というメッセージが伝わるような走りのことなのだと理解した。
よし、これでまたひとつ上手くなった。