最初に手にしたロッドはアブガルシアだった。ずいぶん前のことなので記憶は曖昧だけど、艶やかな黒いボディにわずかに赤が差し込まれたカッコいいロッドだった。以来、「アブ信者」というほどではないが、ぼくはアブさんが大好きなのだ。
釣具屋に行けば釣り界のツートップである「D」と「S」が幅を効かせている。しかし、ぼくたちのアブさんだって負けてはいない。クラスでも実は意外と人気があるボーイッシュな女子のような存在感だ。
ともかく、気づいたら結構な数のアブさんグッズが家の中にあった。コレクションしているつもりはなかったが、どうやらぼくはずっとアブさんのことを追いかけていたようだ。
とりわけ重宝しているのがこれだ。
アブガルシア/システムバックパック
(幅:28cm/奥行き:18cm/高さ:52cm/容量:約25L)
ぼくは生粋のライトゲーム派。自称アジンガーだ。ランガンが基本なので、荷物はシステマチックかつコンパクトにまとめたい。むしろ釣ることよりも荷物をコンパクトにまとめることにロマンを感じていると言っても過言ではないのだ……いや、それは少し言いすぎだ。
とにかく、ロッドは常にマルチピースを選び、不要なものは極力持っていかない。3年くらいかけて自分なりのコンパクトスタイルを完成させた。そのコアとなるのが、このシステムバックパックなのだ。
ぼくがコレ良いな~と思ったポイントは3つ。
ロッドケースが装着できる
サイドにある専用の収納穴(?)にケースを差し込めば両手をあけて移動ができる。フィット感も良くてグラグラすることもない。しかも、なんか見た目もカッコいい!機動戦士感がある!ちなみに写真のロッドはアブガルシアクロスフィールドXRFS-835M-MB。最近ポチったこいつもめちゃくちゃ気に入っている。サイズさえ合えば他のメーカーのも刺さるので、ぼくは少し前までメジャクラのハードケースをドッキングさせていた。
コレだけ背負えば釣りに行ける
とにかく収納力がすごい。ぼくは荷物を持って電車で異動することも多いので、リュックは必須アイテム。「とにかくコンパクトに」が合言葉なのだ。でも、「もしかしたらコレも使うんじゃないか病」でもあるので、収納力があるリュックは本当に助かる。あと、釣り人感がないデザインなのも実はすごく嬉しい。一度、釣り人感満載のファッションで電車に乗ったら、周囲に「車で行けよ!」と思われている気がしてソワソワが止まらなかった。
気が利いた収納の数々
大容量のメイン収納をはじめ、細やかな配慮が行き届いた収納がたくさんある。蓋裏収納には最近買った小物類を入れている。買ったことを忘れてしまいがちだが、蓋裏なら目に入るからだ。クリアポケットにはぼくはティッシュや絆創膏を入れているが、ジグヘッドやシンカーを入れるのに便利と書かれている。収納部分が実は2階層に分かれているのも微妙に便利。ぼくは下層部分にはワークマンで買ったレインコートや着替えなどを入れている。
ここ2年ほど使っているが、めちゃくちゃ便利でカッコいいアブガルシア/システムバックパック。大げさに言えば、ぼくの釣り人生を変えた名作。
ただ、ひとつ注意事項としては、バックを変えたからと言って釣果が向上することはないということだ……