ワイツーブログ

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【お題】やっぱり高い所が好きなのかもしれない

海が見える街に生まれたかった。理想は魔女宅で描かれているような街。海があって、そこそこ都会。ほどよく賑やかで、海を見晴らせる丘がある。そんな街に生まれたかった。

 

日本に魔女宅のような街はなかなかないと思うけれど、好きな街はどこですか?と問われて真っ先に頭に浮かぶのは「長崎」。

 

縁もゆかりもない遠くの街。でも、なぜか3回ほど行ったことがある。

 

初長崎は高校の修学旅行。もはや記憶はほぼないけれど、グラバー園から見た景色に密かに心を打たれたことを覚えている。海と山が見えた。海には大きな船が停まっていた。素直じゃない年頃だったからか、関心がないフリをして、友達とふざけ合っていた。よく晴れた1日だった。

 

セカンド長崎は社会人2年目。地元の友達とのGW旅行だった。行き先はあみだくじで決めた。たまたまの長崎だった。長崎ちゃんぽんとトルコライスを食べた。坂をのぼって亀山社中を訪ねた。その後、数年ぶりにグラバー園から海を眺めた。大きな船がまた停まっていて、汽笛の音が聞こえた。今度は素直に感動できた。その日もよく晴れていた。

 

3回目は30代になって間もない頃。当時勤めていた会社の社員旅行だった。いろいろあって退職を決意していた。そんな中での長崎旅行だった。いろいろ考えることはあったけれど、やっぱりグラバー園から見た景色は綺麗で、しばらくその場から動きたくなかった。そして、やっぱりその日もよく晴れていた。

 

振り返ってみると、自分の意思で訪れたことは1度もない。でも、同じ場所から同じ景色を計3回眺めた。そして気づいた。3回目で気づいた。ぼくはこの街が好きだと気づいた。

 

海があって、そこそこ都会。ほどよく賑やかで、海を見晴らせる丘がある。

 

魔女宅の街、とまではいかないけれど、誰かに好きな街を問われたら「長崎」と答えよう。

 

理由はめちゃくちゃ単純だ。丘の上から眺める海が最高だから。

 

ぼくのような単純な人間は、やっぱり高い所が好きなのだ。

 

4回目はいつになるのか、楽しみにしている。

 

 

 

 

今週のお題「好きな街」